日刊ゲンダイ 年末・年始は、「居酒屋ぼったくり」アルファポリス(9467) 2015年12月28日
まいど、藤本です。日刊ゲンダイの連載コラムです。2015年12月28日掲載分です。
第55回 年末・年始は、「居酒屋ぼったくり」
今年最後にご紹介するのは、ライトノベル・漫画の出版社のアルファポリス(9467 東証マザーズ 投資金額約30万円)です。大手広告代理店出身の梶本 雄介社長が1人で机と電話だけで立ち上げた出版社です。小説や漫画などのコンテンツを投稿するWebサイト「アルファポリス」を運営し、そこで人気の高かった作品を出版するビジネスモデルです。事前にネットでプレマーケティングが出来ている作品のみを出版化するので、約8割の書籍が損益分岐点を超えています。また、ネットで人気の作品は、テレビドラマ化やアニメ化されたりすることも多いので、数十万部・数百万部を販売するホームランを打てる確率も高くなるのです。
最近では、スマホアプリにも進出しており、自社のコンテンツをアプリ化して、提供しています。
出版事業という斜陽産業の中で、ネットという武器を使ってコツコツと利益率の高いビジネスが出来ていることが最大の強みです。また、300億円のライトノベル市場から、3,700億円の漫画市場に進出しているので、更に大きな収益となる可能性があります。出版事業というキャッシュカウを持ちながら、スマホアプリや映像など次世代メディアで勝負を行っています。
2016年は、人気作の「ゲート」の続編アニメが放映されます。また、中高年に大人気のライトノベル「居酒屋ぼったくり」が、テレビドラマ化される可能性も高そうです。大型のスマホアプリも提供されるので、2016年のアルファポリスに要注目です。
※本コラムは筆者個人の見解となります。「オールアバウト」の株式ガイドを担当中
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