相場の福の神ブログ

まいど、相場の福の神こと藤本です。株式投資に関する様々な情報を発信しています。

日刊ゲンダイ Eコマースとビッグデータで大変革 アズワン(7476)2015年12月21日

まいど、藤本です。日刊ゲンダイの連載コラムです。2015年12月21日掲載分です。

第54回 Eコマースとビッグデータで大変革のアズワン

今回は、80年以上の歴史を持ち安定的な高収益を継続しているのに、今後さらに高成長が期待出来るアズワン(7476 東証1部 投資金額約47万円)をご紹介いたしましょう。


研究・医療機関・先端産業向けに理化学機器を卸しており、圧倒的なトップシェア企業です。2年に1回、電話帳のような分厚い7万点の製品が掲載されているカタログを発行しています。最大の強みは2,500社を超える仕入れ先と4,500社の販売代理店との長年にわたる取引での信頼関係と、圧倒的なトップシェアです。これにより、安定的に約10%の営業利益率をキープしており、売上高もリーマンショック時以外、常に右肩上がりに増やしているのです。


人気の高い商品は、積極的にPB(プライベートブランド)化しており、国内外の協力工場に大量発注し、在庫を持つことで高い粗利益率を維持しています。
 また、医療・介護向けも行っており、理化学機器と同じ戦略で、徐々にシェアを高めています。


株主還元にも積極的で、利益の半分を株主に配当することを、約束しており、機動的に自社株買いも実施しています。今期の予想配当利回りは約2.2%です。
 安定・高成長のアズワンが、今年12月に更なる高成長を目指して、大変革を行いました。今までのカタログに加え、Eコマースを始めたことです。取扱商品点数も7万点から100万点まで拡大予定です。今まで、代理店経由で注文を受けていたので、実際にどのような顧客がどの製品を購入したのか判らなかったのですが、Eコマースでは、全て判るので、顧客動向のビッグデータとなるのです。このビッグデータを解析することによって、新たな商品開発が可能になります。さらに中国や東南アジアにも積極進出しており、圧倒的な高収益の卸売り業者として、アジアの「科学」と「医療」のトップブランドとなることが目標のようです。


 タイヨウ・ファンドなど著名な海外投資家も大株主となっているアズワンは、2017年の大活躍銘柄として期待出来そうです。


 ※本コラムは筆者個人の見解となります。「オールアバウト」の株式ガイドを担当中
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投資のプロが実践! 株で儲ける日経新聞の読み方

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